2017.12.05 Tuesday
ブログ小説「アスカルの恩返し」その7
老人の家は 建設中のように 僕にはみえました。 老人は 帰ると 家族に 私を見せて 「新しい家族です。 可愛いでしょう 名前は アスカルと言います。 みんな仲良くしてね」と 話しました。 その時に 私の名前は アスカルになってしまいました。 それまで わんちゃんと 呼ばれていたのが アスカルですから 相当の変わり方です。 アスカルって 私は 気に入っています。 あの老人 いや飼い主が こんなに粋な名前を 付けるとは 外見からは 想像だにできません。 家族は代わる代わるに 私を抱いて 頭を撫でて 「可愛いね」と 言ってくれました。 家族は 飼い主の 母親 妻 長男 長女 次男でした。 飼い主は 初めての飼い犬だったので 犬の飼い方が まったくわからないばかりか 犬の気持ちなど わかるはずもなかったようです。 |