2017.12.11 Monday
ブログ小説「アスカルの恩返し」その13
飼い主の家には 少しだけの庭があって そこには 良い香りの ラベンダーが 植わっていました。 飼い主が 育てていたみたいです。 私は 首輪をさせられていて そのラベンダーまで いけませんでした。 いつの日にか ラベンダーの上で 寝てみたいと 思っていました。 また同じように そばに 水路もありました ラベンダーには 近づけませんでしたが 水路には 近づけたので 川面にひかる 小魚を見たとき 思わず 飛び込んでしまいました。 そしたら 意外に 深くて 泳げなくて 足をバタバタしていたら 飼い主に助けられました。 その時は 死ぬかと思いました。 でもその時に 死んでいたら こんな話は しなかったかも知れません。 僕は 散歩以外の時は 夏なら涼しい土の上で 冬なら陽が当たるところで 丸丸になって 寝ているのが 普通です。 飼い主が 帰ってきても しっぽを振って 出迎えたりしません。 「どうせ どうせ 僕なんか」という 考えです。javascript:addImg(document.form1.description,'images/asukarup3.gif',82,66,'',''); |