2017.12.18 Monday
ブログ小説「アスカルの恩返し」その19
ハスキー犬は 大型犬だから 寿命も 短いと言うことで 僕は 短命な運命なのです。 そんな風に 飼い主は 私の頭を 撫でながら 話してくれました。 その話の 真偽は わかりませんが 犬に比べて 非常に賢い 飼い主ですから 多分そうなんだろうと 思いました。 ゆっくりと 時間は過ぎました。 僕が 12歳の夏の あるときから 便をするときに 痛みを感じました。 段々痛くなって 血便になってしまいました。 飼い主は それを見て 動物病院へ 僕を連れて行ってくれました。 触診と 検査で 直腸癌であることがわかりました。 このまま症状が進むと 便が出なくなって 腸閉塞になるそうです。 そこで 手術です。 僕が 行った 動物病院の 獣医さんは 外科は 不慣れでした。 手術の場所が 微妙に 難しいところにあって 特別な 獣医さんが 必要なようでした。 「少しの時間 待って下さい」と 言われてしまいました。 僕は 痛いのを我慢しつつ 生活していました。 |